07.12

Cafe卒業生インタビュー#2

ハンドメイドイベントから常設店舗オーナーへ
「大好きなまちとつながりがもてた」

Café&connect DELICE  大橋 利香さん

 

2021年5月からCaféまちかどにて『Café&connect DELICE』を営業をしてきた大橋利香さん。
2022年2月には、Caféまちかどと同じ学園坂通りに、ハンドメイド雑貨のお店『wakkas』をオープンしました。

ハンドメイドイベント『wakatake marche』からはじまり、Caféまちかどに出店、そして実店舗を持つまでに。地域を盛り上げる活動と共に、ハンドメイド作家を目指す人向けの講座や、ママたちのスキルを生かしたワークショップの開催など、マルチに活躍しています。

「Caféまちかどに出会えて学園坂が大好きになりました。ここにお店が出せたのもご縁を感じます」そう話してくれた大橋さんに、これまでとこれからのお話を伺いました。

 

イベントができない状況での場所探し

ハンドメイドが得意な幼稚園ママたちとはじめた『wakatake marche』では、地域のさまざまな店舗やスペースとコラボして、華やかなイベントを開催してきました。
しかし、新型コロナウイルスの影響でイベントができなくなってしまった2020年。一緒に活動してきた仲間たちと、ワークショップができる場所を探します。

「以前カフェを借りてイベントをやったことがあって、とてもいい雰囲気でした。ワークショップをやってランチやお茶ができる、コミュニティカフェのような場所を作りたいと思うようになりました。」

はじめは常設店舗を考えていたそうですが、当時入っていた創業塾で聞いた「小さくはじめることが大切」という言葉が印象に残ります。
そんな時にCaféまちかどに空きがあると知り、まずは週1回からはじめてみようと『Café&connect DELICE』をオープンしました。

イベントをやっていたメンバーの中で、飲食店経験者や料理好きな人たちでカフェを営業。毎週さまざまな講師を呼んでワークショップを開催してきました。

「イベントができない期間でも、お客さんがつながれる場所を持てて本当によかったと思っています。」と大橋さん。
『Café&connect DELICE』ではランチもワークショップも大盛況!さまざまな企画が催され、ママたちをはじめたくさんの人が訪れる人気店となりました。

 

 

週1回の営業から得られた経験

かわいいチラシやSNSでの告知で集客活動をおこなってきた大橋さん。なによりママたちの口コミもあり『Café&connect DELICE』は毎週にぎわっていました。
しかし季節や天気によっては、集客に悩むこともあったといいます。そのたびに売上につながる企画を考えたり、メンバーで話し合ってきました。
「はじめから常設店舗をもっていたら、大きな損失になっていたかもしれないですね。小さくはじめたことで、小さな課題を解決する積み重ねができました」と大橋さん。

 

 

また、Caféまちかどの運営陣に相談できたことも大きな支えになったといいます。
「シェアカフェのオーナーと利用者という関係性ではなく、経営やメニューの相談も気軽に聞いてもらえたのがありがたかったですね。」

創業支援の場でもあるCaféまちかどで次のステップに向けて準備ができたことは、必要な期間だったと感じているそうです。

 

Caféまちかどでの経験が自信となり常設店舗へ

「Caféまちかどと同じ学園坂に空き物件を見つけたときは、すぐ不動産会社に連絡して内覧しました!内装工事の必要もなく立地もよかったので契約を決めました。」

Caféまちかどから300mの場所にハンドメイド雑貨のお店『wakkas』をオープンし、地域とのつながりも引き継ぎながら、近隣の店舗との新しい関係も築けているのだとか。
「とてもいい流れでお店を持つことができました。Caféまちかどにも新しいご近所のお店にも支えてもらえてありがたいです。学園坂のみなさんは本当にあたたかくて、『釣り銭足りてる?』とか『雨降ってきたよ〜』って声をかけてくれて助かっています。」
と笑顔で話す大橋さん。

たくさんの雑貨が並ぶ店内の奥では、ワークショップも開催。募集開始10分で埋まってしまう人気講座もあるそうです。

 

 

みんなの夢が循環していく仕組みを

「学園坂の人懐っこい雰囲気が好きになって、このまちにお店を持ちたいと思っていたので、タイミングよく場所が見つかったのは縁を感じます。」
と、大好きなまちで夢を叶えた大橋さん。
今力を注いでいるのは、ハンドメイド作家を目指す人の育成だといいます。

「イベントに出店してくれた作家さんたちがワークショップを開催したり、お店で委託販売してくれるいい流れができました。実はそんな作家さんを目指す人たちもたくさんいるんです。でも、何からはじめたらいいかわからなかったり、ディスプレイや集客の方法がわからない人もたくさんいます。」
そこで先輩作家さんたちが講師となり、新しい作家さんが出店できるノウハウを学べる講座を開催。さらに、新人作家さんのデビューの場となるイベントを企画し、一過性ではない活躍の場作りをしています。
その後は『wakkas』で委託販売する作家さんもいるので、いい循環が生まれています。

 

 

「学びを共有しあうことは、みんなのためになることばかりです。先輩作家さんにもファンが増えるし、ノウハウを価値あるスキルとして提供できると自信にもつながります。みんなが成長できる仕組みが大切だと思うんです。」
大橋さん自身もハンドメイド作家として経験してきたことを、仲間たちに還元しながら共に成長し、パワーアップしています。

30名以上の作品を販売する『wakkas』では、作家さんが当番制で接客をしています。
「お客さんの反応や声をちゃんと感じてもらいたいですね。お客さんに喜んでもらえる工夫は、現場を見ないとわからないですからね。」
頻繁に作家さんたちが出入りすることでお店も活気が出て、お客さんの流れもよくなるそうです。

 

これからチャレンジする人へ

「チャンスに気づけるようにアンテナを張って、流れやタイミングにうまく乗っかる!私はその繰り返しでここまで来れました。週1回でもお店をやってみると、いろいろなことがわかります。運営陣や他の店長さんたちと協力できる心強さや、小さくはじめられる安心感。Caféまちかどで挑戦できたことは、大事なステップでした。地域とのつながり、応援してくれる仲間、その後押しは今のお店に大きく影響しています。」

接客の合間にお話を聞かせてくれた大橋さん。「今日はお子さん一緒じゃないの?」「この前オーダーしてくれた商品できましたよ」と、いきいきとお客さんと会話している姿が印象的でした。

 

Access 交通アクセス

一橋学園駅北口から学園坂商店街を下って徒歩2分

Caféまちかど

  • 〒187-0043
    東京都小平市学園東町1-16-2
  • tel:050-7124-5334
  • mail:kodairamachikado2020@gmail.com